
ガンダム逆襲のシャアを久々にしっかりと視聴してみました。最初に観たのはレンタルビデオだったな~。
1988年公開の「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」、うーん15歳くらいで高校一年くらいかな?映画館にはいけなかったから、レンタルビデオで観たような。。
あの頃はよくわからなかった内容も大人になれば、なんとなくわかるという・・・。
ということで・・・
ひと言で逆襲のシャアの考察を3つの視点でまとめました。
・【時代背景視点】戦争と平和、差別と偏見、貧困と格差のお話
・【アニメの商業的視点】宇宙とロボットのお話
って感じでしょうか!?
それぞれを更に考察していきますね!
Contents
カーストトップのシャアとメカオタクのアムロのお話
カッコよくて、カリスマ性もあるけど闇を抱えるカーストトップのシャア。
根暗でメカオタクだけどすごい才能(ニュータイプ)を持つアムロ。
結局、一年戦争を発端にした宇宙世紀の地球連邦(ティターンズ、エゥーゴ)とジオン(ザビ家、ダイクン関連含む)の戦争はシャアとアムロの戦いを大きくみただけのストーリーですね。
敵味方に別れて、一時(Zガンダム)的に共通の目標(敵の敵は味方?)で味方になりますが・・・。
必然の再会と、お互いの理解が交わった時もあり・・・。
こんな時期もあったのに・・・。
ほんとに・・・。
結局、逆襲のシャアでは敵味方に別れます(泣)
なんでも持ってるけど闇を抱えるスクールカーストトップと、根暗で目立たないけどすごい才能を持っているオタク・・・。
本来ならお互いの共通の目的を達成するのにお互いが手を取り合うことがもっとも近道だと思うのですが、決定的な溝を作ったのがお互い心を寄せた「ララァ・スン」の存在ですね。
お互いの主義主張はあると思うのですが、やっぱり最終的には「ララァ・スン」を中心にした三角関係がかなり根深く影響してるんではないでしょうかね。
主義主張や理想や思想もそうですけど、たんなる裏付けでしかなさそうなところがシャアの素直さというか、嫉妬深さというか・・・(笑)
あと、マザコン、女がいないとダメなやつw
ちょっと独裁者的思想というか、変わり者の思想をシャアは持ってたんでしょう。
逆襲のシャアの最後でアムロに「おまえさえいなければ!!」と、シャアらしくないセリフを逆上して発していますが、あれこそが悲喜こもごもなシャアの本音でしょうね。
アムロがいなければ・・・ザビ家への復讐、自分が目指すジオンの再興、ララァ・スンの存在(母親になってくれる存在といってた)、地球圏と宇宙圏を含めた自分の理想の実現、人類を宇宙にあげてニュータイプ能力に目覚めさせることで人々の覚醒と平和を希求するという考えも・・・実現できていたんだ!
という傲慢な考えですね。
ただ、実際はアムロがいたからこそ・・・シャア自身の闇を自覚させて、自分らしく最後をむかえられたのではないかな?とか思いました。
戦争と平和、差別と偏見、貧困の原因のお話
ガンダムのストーリーの根底には
差別と偏見
貧困と格差
を内包しています。
この3つの原点がグルグルとサイクルしているので差別と偏見は貧困と格差を生み、戦争の原因となる・・・。
ガンダムがたんなるロボットアニメで終わらない理由は、深い意味で人類が持つ「業」を常に提示しているからだと思います。
常に平和と愛を希求しながらも・・・戦争を続ける人類の「業」。
逆襲のシャアのエンディングは、サイコフレームの影響?アムロの人類に希望を捨てないという一人での無謀な抵抗の姿勢?に、敵味方関係なしでアクシズの地球への落下を防ぐ奇跡が起きる、その奇跡を人類はみるというものでしたが・・・。
その後のストーリー(ユニコーンとか)からも・・やはり差別と偏見、貧富の格差、戦争という風に人類はすすんでいきます。
敢えて逆襲のシャアでは納得いく?(愛が世界を救う?)エンディングを用意したのかな?と思います。
現実はなかなかそうもいかないけどね、という残尿感的なものを残して。。。
宇宙とロボットが大好きな人のお話
結局、ガンダムの生みの親、富野監督は宇宙とロボットが大好きって話ですね(笑)
監督の訴えたいことが、シャアとアムロを中心とした生臭い人間ドラマや、格差や偏見から生まれる戦争や差別など人類の業のことだとしても、、、、やはり商業的な部分やみんなが大好きで憧れる未知の宇宙や、ロボットという側面が入っていることで、みんなに愛されるんですよね。
訴えたいことも・・・商業的に成功しなければ続きませんよ。
そういった意味で、富野監督はほんとに可愛い大人だなぁと思います。
まとめ:シャアとアムロの友情と相剋のお話
個人的には、、、逆襲のシャアはシャアとアムロの複雑な友情と、どうしても埋められない溝をどうにかしたいという相剋のストーリーだったと思います。
逆襲のシャアでシャアとアムロがわかりあえたのか、死んだのか生きているのか・・・はわかりません。
ただ、凡人の私としてはZのときのようにシャア(クワトロ・バジーナ)とアムロが手を組んで、ホントの意味で人類の覚醒といったものに進んでほしかったなぁと思います。
まぁ、シャアとアムロが手を組んでいても、人類はたぶん・・・「業」から逃れる事はできないので、違った形で悩み苦しみながらも進歩をするんでしょうが・・。
追記)ブライト・ノアの目線で一年戦争を振り返るのがわかりやすい
一年戦争をメインとした宇宙世紀ガンダムはを振り返る時・・・。
長い戦いの最前線で指揮し、生き延びたブライト・ノアの目線で振り返るととてもよく理解できます。
2021年に公開される「閃光のハサウェイ」の最後がどうなるのかわかりませんが・・・。
その最後もブライトは生き残り、時代の流れを見続けます。
最終的には政治家を目指す意向があるようですが、その影響力と様々な戦役の現実を知っているブライトが政治に参加することをよしとしない勢力で政治への参加は阻まれるようです。
現実的にニュータイプの様々な悲劇と可能性をその目で観ているブライトが政治、政局に参加することで宇宙世紀がどうなっていくのか・・・。
そういったものも観たい気がしますね!
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