
傾聴についての本はたくさんありますが、本屋で確認して「マンガでやさしくわかる傾聴」が最も理解しやすく実践しやすく感じました。
傾聴をしよう!と心がけても、人と相対して話し出すと、やはり結構自分がしゃべっている・・・となってしまいます。
傾聴は実はめっちゃ難しいスキルなんです。
とはいえ、なんとか傾聴を習得したい!
ということで、もっともわかりやすく、かつ実践的な「マンガでやさしくわかる傾聴」を購入してみました。
読んでみた感想や要点をまとめてみます!
Contents
「マンガでやさしくわかる傾聴」で傾聴の基礎を学ぶ
傾聴は相手の心情に寄り添いながら、深く共感することで、相手の感情や本音を聴くことです。
「マンガでやさしくわかる傾聴」では、傾聴をするための技術・スキル面も詳しく紹介しています。
技術やスキル面の説明と同時に、傾聴ができるために自分の内面だったり、過去の傷だったりをしっかりと見つめて、癒やしていくことも大事だと紹介しています。
仕事やカウンセリングとして傾聴をする場合は、まずは自分自身の心をしっかりとコントロールしておく必要があります。
その上で、「マンガでやさしくわかる傾聴」で私がこれは!?と感じた要点をまとめてみます。
話し上手は聞き上手。人は表現したい欲求を持っている
人は自分に一番興味があります。
これは絶対的な真理です。
人は誰しも認められたい、わかってほしい。
でも、話せば話すほど、わかってもらえない、認めてもらえない。
リーダーやトップを目指す人に必須のスキルが傾聴なわけです。
また、親子、兄弟姉妹、職場において人間関係を良くしたいなら傾聴を通して相手を理解し受容することで、相手に認めてもらえます。
そのサイクルが人間関係を良好にしていきます。
自分がしゃべりたい⇒無意識&本能です。
とはいえ、実際に傾聴しようと思ってもなかなかできません。
人は自分がしゃべりたい、自分の話を聞いてほしいという本能があります。
それはもう無意識でやってます。
無意識ですから、なかなか自分ではコントロールしずらいんです。
自分のことを話すと快感中枢が活性化される
人が自分のことを話すとき、脳の快感中枢が活性化されるといいます。
自分のことを話しているとき
↓
お金を稼ぐ、食べる、性行為といった快感と同じ部分が活性化する
↓
自分のことを話すと快感が得られる
そして、世の中は話したい人ばかり。
みんな快感を得るために、自分のことを話しまくります。
傾聴することで、多くの人からの好感や信頼を集めることになるわけです。
傾聴は「自分」を捨てて白黒もつけず真剣に受け入れる行為
「勝利」「敗北」にとらわれている自分軸の人に傾聴をすることはできません。
相手の話を聴く⇒自分がしゃべれない⇒負け
という構造ではないのです。
相手が話す内容が明らかに自分のポリシーやスタンス等と違っていても・・・それは勝負でも指導でもないので勝ち負けは存在しません。
傾聴は・・
2・聴く(相手をみて、反応して、うなずく)
3・感情を理解する
のみに集中します。
そもそも話を聴くのに自分が勝ち負けを意識する必要がないんですけど、どうしても話を聴く側は自分軸の正しさや経験を伝えたくなります。
傾聴では、自分軸の正しさや経験は最後の最後に少し伝えればいいみたいな感じです。
勝負ではないので、相手の話を遮って反論したり、軌道修正させたり、論破したりしてはいけません。
アドバイスはとりあえず禁止
傾聴の場面ではアドバイスは基本禁止です。
ポジティブな意見もダメ。
過去の昔話もダメ。
相手は解決策は求めていないし、意見も求めていないのです。
ただ、自分の胸の内を聴いてほしいのです。
聴く側ができるのは相手の心情に寄り添いよく聴くことだけです。
傾聴のテクニック
やっとここで傾聴の基本テクニックがでてきます(笑)
傾聴はテクニックよりも、相手の心情に真剣に寄り添うことのほうが大事だからですね。
ただ、テクニックだけでも知っておくことでカタチだけでも傾聴を心がけることはできます。
↓傾聴をする際のテクニック面はコチラ
・会話ででてくるキーワードの反復
・要点を言葉で返す
・感情を言葉にして返す
・質問
カウンセラー等の仕事面で傾聴のテクニックやスキルを身に着けたい方は「産業カウンセラー」受講で、実際の傾聴をトレーニングできるようです。
詳しいテクニックについては今回は割愛します。
怒っている人への傾聴は?
ちなみに、仕事でも家庭でも怒っている人、イライラしている人に対する場合は多々あります。
怒っている人にも傾聴は効果的です。
怒っている人、イライラしている人には自分が大切にされていないという怒りがあるります。
ですので、逆に大切にされていると感じると安心し落ち着きます。
怒っている人、イライラしている人は、自分のことをただあるがまま受け入れ理解し、大切にしてくれる愛情が必要な人なんですね。
これは、無条件の愛が足りないと、憎しみがくすぶり、自尊感情が育たないという面につながっています。
目の前でイライラしていたり、怒っている人と対峙する場合は、上記のことを覚えておきましょう。
そして、傾聴を繰り返していくことで大体の場合は、勝手に怒りの感情が消えていきます。
傾聴してもらえると「共感と受容」をしてもらえていると感じます。
逆に怒っている人やイライラしている人に、逆ギレしたり、更にイライラした態度でお返しすると・・・まぁ結果は明らかですよね。
修羅場です(笑)
傾聴の根底には人間の本質への信頼がある
傾聴の根底には人間の本質への信頼があると記載がありました。
それは、傾聴する相手を含めた全ての人への信頼がなければ「他人を自分がよい方向へ変えなければならない」と考えるからです。
そして、相手の話を落ち着いて聞けない状態になります。
正しい方向に導くとか、間違っていると指摘するとか、過去の経験からアドバイスをするとか・・・そういう態度になっていくんですよね。
それは相手を信じていないということになります。
傾聴以前に、今のまま、ありのままの自分と人をそのまま無条件に尊重し、受け入れることが大切なんです。
傾聴を通して、相手も自分もそのまま無条件に受け入れることを感じることがとても大切なんだということでした。
受容とは好意的に評価することではない
傾聴での受容は、ポジティブだったり、好意的な評価や態度で相手を持ち上げたり、褒めたり、逆にけなしたりすることではありません。
上記していますが、ジャッジもせずにただ受け入れるだけ。
傾聴し、受容すればするほど人の成長は促されるのです。
褒めることは大切ですが、傾聴の場面では褒めようとか、認めようとかではなく、ただ受容すること、共感することが大事です。
傾聴の相手から依存されて困る場合
ちなみに、傾聴をしていると傾聴相手から依存されることがあるようです。
受容された嬉しさから、もっともっととなるわけですね。
この場合、解決策は相手の依存をを変えようとしても意味がない、ということです。
自分の中の相手の依存を引き出した原因を解決することが問題解決になります。
まとめ:とにかく意識して傾聴スキルを鍛えるしかない!
「竜馬がゆく」坂本龍馬の議論術が説明されてました。
議論になっても相手を論破してはいけない。
議論になった際に論破したらほぼ確実に相手の恨みを買うことになりなにもよいことはない。
だから、最初にわかりやすく自分の考えや主張を端的に伝えて、後は相手の話を聴くことに徹する。
というようなシーンがありました。
子供心になるほど~と思い、議論になったりした際は論破はしないようにしようと思っていました。
ですが・・・論破はしなくても、人と話をしているときに自分の話をしたくなるということはあります。。
反省・・。
だれにでも傾聴する必要はないですが、自分の大切な人と相対する時は傾聴を心がけていくように努力したいです!
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