【ノマドランドの感想】高齢者の経済問題、孤独、喪失・・・現代のノマドは自由なのか?

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ろくろ
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ノマドランドを映画館で観てきました。ちなみに、平日の昼間ということもあり館内は5人の完全なる三密対策になっておりました!

ノマドランドは・・・

第77回ベネチア国際映画祭:金獅子賞
第45回トロント国際映画祭:観客賞
第93回アカデミー賞:計6部門でノミネートで作品、監督、主演女優賞の3部門を受賞

という作品です。

ノマドランド|映画|サーチライト・ピクチャーズ
2021年3月26日公開『ノマドランド』公式サイト。(原題:Nomadland)21世紀の路上のサバイバーたちを描く、ロードムービー。映画作品の予告映像や試写会ご招待、プレゼントキャンペーンなど、お得な情報が満載!サーチライト・ピクチャーズ

主人公の60代女性(ファーン)が夫と死別して数年後、リーマンショック等の影響で住む場所を失い、古いキャンピングカーで「現代のノマド(遊牧民)」として、あちこちの季節労働をしながら、同じノマドの人たちと交流しながら自分の人生を新しく歩いていくという映画でした。

ロードムービー的な映画ですが・・・現代の格差問題だったり、働き方の変化だったりというエッセンスに加えて、主人公の60代女性(ファーン)の心の葛藤や悲喜こもごもな日々が観ていてとっても考えさせられました。

同じロードムービの「わたしに会うまでの1600キロ」という映画と少し似ているかな?と思いました。

「わたしに会うまでの1600キロ」は若い女性がトレイルをして人生を取り戻す映画でしたが、「ノマドランド」は更に現代の問題に切り込んだ「車上生活」「ノマド」「高齢者の経済問題」「格差」というところにスポットを当てたロードムービーでした。

「わたしに会うまでの1600キロ」のレビューはコチラです↓

【死別の辛さを乗り越える映画】歩くことで自分を見つめ直す「わたしに会うまでの1600キロ」の感想・ネタバレ
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いずれも美しく雄大な自然をバックに、人生を見つめ直す、新しい人生を模索するという映画です。

企業の倒産と企業城下町の衰退、夫との死別・・

主人公の60代女性(ファーン)は、苦しい闘病生活の末、旦那さんと死別します。

死別後も思い出を大事に夫が勤めていた大企業の城下町に住んでいましたが・・・、リーマンショックによる不況で、その大企業も倒産・・。

その企業の城下町だった街も廃墟となり、ファーンは住む家も失います。。

そして、ファーンは古いキャンピングカーに荷物を載せて「現代のノマド(遊牧民)」となることを選びます。

「ノマドランド」は、高齢者の経済問題や、孤独・孤立化の問題に焦点を当てながら、自由や希望といったイメージのノマドや自由な旅人だけではない・・・経済的な苦境と結びついた高齢者が仕方なく行き着いた車上生活でのノマドの現実をみせてくれます。

ノマド(遊牧民)になったファーンの日々

「現代のノマド(遊牧民)」として生きていくファーン。

あちこちの街で季節労働をしつつ、古いキャンピングーで生活をします。その中でいろいろな人々に出会い、彼らの人生観、孤独、喪失感、喜びに触れていきます。

悲しみを背負いつつ、周囲のノマドたちと交流をしていくファーン。

これからどう生きていくのか、自由とはなにか、過去の思い出をどう受け止めるのか・・・。

ファーンはただただノマドとして、旅を続けていきます。

さよならはいわない、また、会おう。

こんなスタイルで日々を生きていく・・・。

そんな映画だったかなと思います。

ノマドランドの感想

日本もアメリカも・・世界も21世紀に入っていろいろな意味で格差が広がったように思います。

資本主義の限界というか・・・。

そんな中でアメリカではノマドのような生き方をしたい人、ノマドのような生き方をせざるを得ない人が増えているのでしょう。

日本も労働人口の中で非正規雇用が4割を占めているそうです。

会社で働いて安定を求めて、老後も年金で・・・なんて神話はアメリカでも日本でも一部の人の話なのかもしれません。

孤独感が増々進む世界の中で、ファーンは自分の人生を見つめ直すようにノマドとして旅をしています。

さらに、昨今の欧米社会でも東洋的な思想を必要としているのだなぁと感じた映画でした。

ノマドランド|映画|サーチライト・ピクチャーズ
2021年3月26日公開『ノマドランド』公式サイト。(原題:Nomadland)21世紀の路上のサバイバーたちを描く、ロードムービー。映画作品の予告映像や試写会ご招待、プレゼントキャンペーンなど、お得な情報が満載!サーチライト・ピクチャーズ

というか・・・ひとり親である私もですが、社会的に厳しい状況、現状にある人々のセーフティーネットをもっと強くしなければいけないのではないか・・。

これからの時代を生き抜く、一つの在り方を考えさせられました。

 

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