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【グリーフ】喪失の苦しみはできるだけ早めに手放そう

死別・グリーフ

グリーフを教えてくれる神話 あがいた先の現実

大切な人を失った時、「夢でもし逢えたら・・・。」「なんとしても逢いたい」と思うのは人の常ですよね。

それは神話でも同じです。ただ、神話の中でもあっちの世界から大切な人(神?)を連れ戻すことはできませんでした。

どんな手段であっても、あっちの世界に逢いに行ってはいけないようです。

それは神話の世界からの絶対法則みたいです。

私自身も、前はなんとか死んだ人を生き返らせる方法がないものか、、などとホンキで考えたものです。ほんと、バカで無知ですね(笑)

古事記・イザナキとイザナミ 黄泉の国訪問

古事記でも死んだ妻イザナミを亡くしたイザナキが、長き悲しみどうしても生き返らせたいと黄泉の国に行きます。

でも、すったもんだあって叶いません(めっちゃ中略)

というよりも、逆にショックを受けてこの世に戻ってくるはめになってしまいますね。

ずっと愛して未練があっても、死んだ人(神?)を連れ戻そうとしたり、強烈な執着を持っていると逆に辛い目に会う。

死んだ人(神?)は戻らない、生き返らせることもできないし、生き返らせようなどとすることはこの世の理に反することだ・・・。

ということを昔の人は神話で教えたのではないでしょうか?

ギリシャ神話・オルフェウスとエウリディケ

ギリシャ神話のオルフェウスとエウリディケの話も有名ですね。

太陽神アポロンの息子、竪琴の達人オルフェウスが亡くなった妻である精霊(女神)エウリディケを追いかけ、冥界の王ハデスの許しを得て冥界から連れ帰るお話です。

オルフェウスとエウリディケは冥界の出口の手前、生者たちの世界まであと一歩のところで・・・オルフェウスのミスでエウリディケを連れて帰ることはできませんでした。

結果的にはオルフェウスは、死んだ妻のエウリディケを冥界まで追いかけ、もう一歩のところまで連れて帰ることができながら、それは叶いません。。

連れ帰れなかったオルフェウスは嘆き悲しみ、一人でさまよい続ける・・・というエンディングです。。。

悲しすぎる・・。

愛別離苦(あいべつりく)は世界共通

ギリシャ神話のオルフェウスとエウリディケの話でも、イザナキとイザナミと結果は同じです。

死者の国から亡き妻を連れ帰ろうとするも、生き返らせようとする行為は失敗に終わり、更に、もっと辛い結果となり更に傷つくということになります。

この神話の物語でわかるように、人(神・精霊とか?)は大切な人を失った時、大きな悲しみと嘆きと、恋慕、執着を持ち、絶対的な法則に背いても生き返らせたいと思うもの。

この気持ちや想いも昔も今もかわりませんが・・・。

でも、絶対に死んだものは生き返らない、そのようなことは叶わない。もしそのようなことをしようとすれば、更に大きな辛い結果を得る。

四苦八苦の中の愛別離苦(あいべつりく)、愛し愛される人もいつかは別れる。

愛別離苦は受容するしかない、できるだけ早く・・・。

ということを、神話の物語として教えているのでしょうね。

喪失の辛さ・悲しみをしっかり味わうと体験を終える

ギリシャ神話のオルフェウスも古事記のイザナキも、誰よりも強く愛したが故に喪失した辛さはそれと同様に強かったはずです。

その喪失体験が、一心不乱に死者の国から連れ戻そうという行動を起こさせたわけです。

でも・・・

必死の行動をしても、生き返えらず

更に傷つきに傷つき・・

そして、死者を連れ戻すことももうできない・・・。

どれだけ頑張ってももう無理、逆に更に痛みを味わった・・・。

そのときに・・・

「もう・・やるだけやって、よくわかった。」

「死んだものを生き返らせることは絶対にできない。」

と喪失を受け入れることができたのではないでしょうか?

喪失を受け入れることが、喪失の苦しみから立ち直る第一歩ということになるのかもしれません。

まとめ:苦しいかもしれないけど、喪失を受容しよう。できるだけ早く。

私自身がすごく粘着質で頑固なんだと思います。

長く妻の死別のことを引きずって、色々なものを失う結果になりました。

今、喪失で苦しんでいる方に厳しいことは言えないのは重々承知しています。

それでも、、、できるだけ早く受容して、残されたご自分やご家族の方々がご自分らしい人生を元気に明るく進む方が大切だと思います。

適切なグリーフ指導やカウンセリングを受けたり、とことん悲しんで落ち込む時間がない余裕がない状態だったのもあると思いますが、無知だった上に苦しくてできませんでした。

死別の苦しみ、死別の悲しみを癒やすにはもちろん時間がかかりますが、グリーフ、カウンセリング、自分と深く向き合うなどでできるだけ受容することが大切です。

 

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