「家族を亡くしたあなたに」死別の悲しみを癒やすアドバイスブックの感想
「家族を亡くしたあなたに」死別の悲しみを癒やすアドバイスブックの感想をまとめています。
私自身が妻との死別を経験した数年間(実際は急に倒れてからの数年も含む)はとても苦しく寂しく、悲しい状態でした。心身を正常に保つのがやっとでした。
今思えば子どもたちの心身の状態を守るために、自分も正常でいることにした・・という感じだったように思います。子どもたちがいなければ壊れていたでしょうねぇ。。
今現在、家族との死別の苦しみや悲しみにいる方には、、、どのような言葉をかけてもその方の救いにはならないと思います。
ですが、死別の経験をした私は、こちらの本が死別からの立ち直り・グリーフケアの参考になりましたのでご紹介させていただきます。
「自分は今、どのような状況にあるのか?」を知ることが大事
「家族を亡くしたあなたに」死別の悲しみを癒やすアドバイスブックで、もっとも助かったのは・・・
「自分は今、どのような状況にあるのか?」
を把握することができたことです。
死別の悲しみから癒やし、復活までにはおおよその段階があります。
※目次を参照しています。
第一段階:ショック
家族の死に直面した時、私達は大きなショックをうけ、精神的に混乱するだけでなく、身体にも症状がでます。これは自分を守るためのごく自然な反応です。
⇒ ショック期を乗り切るためのアドバイスもあります。
第二段階:喪失の認識
愛する人の死が現実として認識されはじめ、怒り、不安、罪悪感、死への恐怖などさまざまな感情が生まれます。そうした感情をうまく発散させましょう。
⇒ 喪失の認識期を乗り切るためのアドバイスもあります。
第三段階:引きこもり
泣けるだけ泣いたあと、心と身体は休息を必要としています。疲労や無力感や絶望を感じますが、確実に回復に向かっているので。できるだけ睡眠をとりましょう。
⇒ 引きこもりの時期を乗り切るためのアドバイスもあります。
第四段階:癒やし
いつのまにか回復の時期が訪れます。体調も戻り、自分自身を取り戻すことができます。死という現実を受け入れ、未来にも目を向けられるようになります。
⇒ 癒やしの時期を乗り切るためのアドバイスもあります。
第五段階:再生
故人と共に生きてきた人生が中断することで、私達の一部も死にました。私たちは生まれ変わり、新たな力を与えられて新しい人生を生きていくのです。
⇒ 再生の認識期を乗り切るためのアドバイスもあります。
↑これらの各段階で生じる症状について記載があると同時に、現段階を乗り越える方法についてもまとめられています。
私自身も、この本を読むことで「今自分はこのような段階にいるから、このような考え方や行動をすればよいのでは?」という指針になりました。
「悲しみの中には強さが隠されている」
「家族を亡くしたあなたに」死別の悲しみを癒やすアドバイスブックでは「悲しみの中には強さが隠されている」と記載があります。
本当の悲しみの先には強さが隠されている・・・。
優しさと強さをセットに成長するエンジン・・・それは「悲しみ」を知ることなのではないかなと・・・、そう思うようになりました。
自分や子どもたちも死別という形で知りたくはなかったんですが。
まるで「北斗の拳」ですwww
でも、実際体験してみるとほんとうにそうかもしれないと思うんですね。
本当の悲しみを乗り越え「自分の人生を切り開く強さ」と他人の悲しみを知り「他者への優しさ」を覚える。
ほんとに妻が最後に教えてくれたことではないかと思うんです。
それぞれの喪失体験に合わせたアドバイス
また「「家族を亡くしたあなたに」死別の悲しみを癒やすアドバイスブック」では
・子供を亡くした親の悲しみ
・配偶者の死 パートナーを失う悲しみ
・親の死 成人後に「孤児」になる悲しみ
・家族全体の悲しみ
についても記載があります。
もちろん家族の付き合いにもよりますが、私の場合は配偶者でしたからその心境についてよく理解ができました。
また、最終章にて
「死別の悲しみを乗り越える」意義と乗り超えた先に見える景色を提示しています。
私自身は・・まだそこまでは云ってないかなぁと思いますがそのように成長したいと思っています。
「専門家の手助け」「ケア」が必要かどうかを判断できるチェック
↓コチラは「家族を亡くしたあなたに」死別の悲しみを癒やすアドバイスブックにまとめられている、今現在の心身の状態をチェックして「専門家の手助け」「ケア」が必要かどうかを判断できるチェック表です。
死別の苦しみ、悲しみ、辛さで心身の状態が維持できない・・・という方は、コチラで自分の状態をチェックをしたのち、メンタルクリニック等で相談をされてみてください。
※怪しい民間のカウンセラー、スピリチュアリスト、宗教家などもいますので、安易に高額なお金を払って頼らないようにしてください。まずは専門の医療機関に出向きましょう。
詳しくは書籍で確認してくださいませ。
死別の悲しみ、苦しみ、辛さを乗り越えるために、一緒に・・・ともに歩んでいきましょう。