【子供の進学資金】ひとり親世帯の学費、進学資金について
なんだかんだで・・・ひとり親って子供の進学や学費の確保がほんとうに苦しいです。
世帯により違うと思いますが、ここ数年の学費や進学に関わる費用は高騰しているように思います。。
こちらでは、ひとり親が進学・教育資金を自己負担以外で活用する方法をご紹介します。
ひとり親の自己負担以外の進学資金
ひとり親の子供の進学資金には自己負担以外に下記の3つが活用できます。
この3つの制度を活用して、子供の進学、成長の機会を後押しして上げましょう。
ひとり親の子どもさんがこのページをみているなら、学校の先生やご自分の親に、この3つの制度があることを伝えてください。
・高等教育の修学支援制度
・奨学金制度(ひとり親の優遇は特になし)
・親子で母子父子寡婦福祉資金の活用(ひとり親が使える)
自分の進学や成長のためにもぜひチェックしてみてください。
高等教育の修学支援新制度
現在、高校・大学・専修学校の進学時には「高等教育の修学支援新制度」が適用されています。(2020年現在)
意欲ある子供たちの進学を支援するため、授業料・入学金の免除または減額と、返還を要しない給付型奨学金の大幅拡充により、大学、短期大学、高等専門学校、専門学校を無償化する方針が政府で決定されています。
この「高等教育の修学支援新制度」により、ひとり親世帯の子供の進学費用もかなり支援してもらえると思います。こちらの制度は学校側から入学時などに提示されます。
日本学生支援機構の奨学金
一般的な日本学生支援機構の奨学金は、ひとり親だから優遇して利用できるという制度はありません。
本学生支援機構の奨学金は一般家庭と同様、貸与型の奨学金と、給付型の奨学金を活用することになります。
できるだけ進学に向けて成績をアップしておきましょう。
貸与型(無利子・有利子)は、厳しい条件はほぼありませんが、やはり借金であることに変わりはありません。
進学後の返済プランのことも考えてよく検討しましょう。
母子父子寡婦福祉資金の貸し付け
ひとり親世帯の場合、子母子父子寡婦福祉資金貸付金制度があります。
子供の大学進学だけでなく、高校進学、専修学校進学のための支援として子供の進学に要する費用の貸付を行っています。
母子父子寡婦福祉資金貸付金については、住んでいる自治体の福祉支援、子供支援課などが窓口になります。「母子父子寡婦福祉資金貸付金」について知りたいと役場の窓口で伝えて、担当者と相談してください。
子供の進学、入学金や授業料等に当てるための費用を貸付、無利子で長期の返済期間(20年以内)として返済の負担が少ない使える制度ですよ。
ひとり親の場合、20年の返済期間を無利子で借りることができますので、有効に活用しましょう。
ひとり親の方が民間の教育ローンを検討しているなら、母子父子寡婦福祉資金の貸し付けをまず選んでください!!!
自分の貯金を守りつつ、子供が巣立ったら子供と一緒に返済をすることで、現在の家計破綻のリスクを最大限避けることができるはずです。
母子父子寡婦福祉資金貸付金についてはコチラ↓
まとめ:自己資金以外のひとり親世帯の進学資金確保について
ひとり親が使える自己資金以外の進学資金や学費の確保については以下の3つの方法を参考にされてください。
・高等教育の修学支援制度をチェックする
・奨学金制度をチェックする(ひとり親の優遇は特になし)
・親子で母子父子寡婦福祉資金の活用を検討する(ひとり親が使える)
この3つ以外でも「民間の奨学金制度」「都道府県、市町村単位の奨学金制度」「進学先の学費優遇制度」などもあります。
こちらについても当ブログでご紹介していきたいと思います。
ちなみに・・・・近年の大学進学率は全世帯の半数以上になっているようです。
ちなみに専修学校等を含めると70%以上らしいです。
父子家庭と母子家庭世帯の高校、大学、専修学校等への進学率と、二人親世帯のそれぞれの進学率をまとめてみたのでご参考にされてください。
ひとり親世帯 | 二人親世帯を含む全世帯 |
---|---|
高校進学率:93.9% | 高校進学率:96.5% |
大学等進学率:23.9% | 大学等進学率:53.7% |
専修学校等:41.7% | 専修学校等:70.7% |
出典:厚生労働省 平成27年 ひとり親家庭等の現状について
ひとり親世帯の子供の大学、専修学校進学率は極端に低くなっています。
やはりひとり親の場合、経済的な不安からの高校以後の進学断念が多いと感じますが、上記で紹介した制度を活用して、進学のチャンスを逃さないようにしてください!